『アンドロイドは理想郷の夢を見る』
ChatGPTが面白いです。ChatGPTとはマイクロソフトが開発した検索サービス、Bingの通称です。AIとのチャット形式の言葉を交わしながら何かしらの設問の解決を導き出すシステムです。
各マスコミもニュース等で取り上げIT業界の識者がコメントし、またそれまで検索の主流とされていたGoogleが非常事態と判断し急務の会議を開くまでになった物。
という事で自分もまずはやってみました。AIとは人口知能であり、そのチャット形式は最新の言語処理技術を取り込んだ物です。
こちらからの質問に対して答えてくれる言葉の会話はまるで本当の人間とのやり取りをしているように流暢な発声と聞き心地の良い丁寧な口調の物でした。
こちらからの質問は最近、よくニュースなどで聞かれる時事ネタを取り上げて質問してみました。2023年現在に置いて大きなトピックと言えば、まずは新型コロナウイルス、そして戦争だと思います。
「新型コロナとはどうして生まれ、未来に置いてどのような存在になるのでしょうか?」その質問に対しての答えは…。
その答えは出ませんでした。いえ、AIが出す回答があまりに時間が長くかかるため、自分はその答えを聞く事なく途中で落ちたのですが。そのまま待っていればAIは自分で考察した持論を言ってくれたのかもしれません。
その次に私が質問したのは「この世から戦争はなくなると思いますか?」という質問でした。ロシアのウクライナ侵攻のみならず、遥か昔から世界の進化、発展は戦争の歴史と密に連動していると思ったからです。
少し長い時間が過ぎた後、AIが答えた内容は、「私たちは戦争をなくす事ができると信じています」という『私たち』から始まる持論であり「彼」の私見でした。
続いて、「そのためには国際社会が一致団結、協力し諍いの際には平和的な解決策を見つける事が必要です。教育や文化交流などの手段を通じて、相手を理解する事が必要です。また個人レベルであっても相手を理解し寛容である事が重要です」
そんな言葉をAIは口にしました。「戦争をなくす事は可能ですが多くの努力が必要です」。AIが最後、結んだその言葉を聞いた時、私はこう思いました。数多の時間と労力を使いプロミングされていると。
迅速且つ正確に情報処理し、質問する相手の納得する提案を提示する能力。本当によく出来たシステムだと思いました。
提示される内容は理想的な物です。ですが戦争という凄惨な状況下の中、生と死の渦中、その言葉は確かにそれは真意を持った本質だと思いました。
その言葉はあくまで数多の選択肢の内の一つです。それが必ずしも最善か否かはその時々に置いて変化していく物であり仮定のそれです。提案された物を未来に置いて人間がどう関わるか。その内容によって分岐点は様々に異なって来ると思います。
AI、その可能性は未だ未知の物ですが、その可能性は無限に近い物なのかもしれません。その情報処理能力は、製造関係、医療の分野で活躍し、また絵画や映像の分野といった文化的な側面でもAIが携わる事でより進化した結果を提示できます。いえ、できると信じたいです。
人が作り上げた人ならざる者。仮想の対話者としてこの先の未来の動き、その変化に大きく関わってくるかもしれない存在。ですがそれを組み立てるのはプログラミングされた機械ではなく、やはり人間だと思います。
人の創り上げた物は、それを使う側の内面もまた進化してこそ優れたシステムはより活かされるのではないか?AIとのやり取りを通して私はそう感じました。